コンクリート土間 ひび割れの原因と補修 2024/10/12



新設の土間
に出来たひび割れ・・・



主に考えられる原因は以下の3つです。





1・伸縮目地の設置不足 → 外気温変動や振動によるクラック



2・養生不良 → 打設時の急激な温度変化によっておこる乾燥クラッ



3・地盤や砕石の転圧不足 → 地盤沈下や空隙で加重時に割れたクラック




なので、



補修前に原因を推測し、正しい補修方法を選択する必要があります。






例えば、1番の原因で発生したクラックの場合、



クラックだけを補修しても必ず再発します。



その場合は「施工目地や伸縮目地を新たに入れる」か、



「可撓性の樹脂を使用」して膨張収縮の動きに追従できるよう



しなければ根本的な解決にはなりません。






前置きが長くなりましたが・・・






今回の現場でのひび割状況。


・施工後、数日経ってから車両を乗り入れ時に割れたとの証言


・打音で浮いた音がする




これらの状況から3番の、転圧不足か空隙があると推測できます。












まずは打音で浮いてない境界付近にカッターを入れ、


浮いた部分を取り除いていきます。



















ハツリ取ってみると・・・


予想通り転圧が甘く、2か所共に厚み2~30㎜程度しかありませんでした。



先に設置した施工目地が邪魔で、転圧機を
当てきれなかったんだと思います。



これでは荷重がかかるとすぐに割れてしまいますね。






補修方法として



・できるだけ砕石を叩いて締め固める


・強力な樹脂を流し込み、砕石部分を固めてしまう。



その上から断面修復材を充填していきます。







↓ こちらはVカット後に樹脂を流し込み固定します。










6キロ程入りました。


その後、24時間以上の硬化養生を設けてから


注入器具の撤去と全体の仕上げを行っていきます。








完了写真




「施工前」


「施工後」


「施工前」


「施工後」


「施工前」


「施工後」




全体塗装になってしまうことや、経年後の塗膜ハガレを懸念して


依頼主さまと相談の結果、



今回は雨に濡れても補修部分が目立たない塗料(Ⅽリペカラー)で部分塗装としました。



ただし、塗料の耐久性は高くないので数か月で色が薄れてきます。




表面処理で塗ったモルタルも白いので、


それまでに汚れて馴染むことを祈りつつ完了としました。