杉板模様が付いたコンクリート面の仕上げ
杉板模様が付いたコンクリートといっても
その作り方から大きく2種類に分かれます。
ひとつは、板に特殊なブラシをあてて凹凸を出した板 (浮造りと呼ばれる板)
この浮造り型枠を使ってコンクリートを打設すると凹凸模様まで再現されるのが特徴です。
そしてもうひとつは「プレーナー」と言う機械で平面に削った板
この板を使うと年輪の色味だけが転写され、浮造りとはまた違った雰囲気がでます。
これらの型枠をつかうと高級感あるお洒落なコンクリートが出来上がります。
どちらの施工方法も大変手間暇がかかりますが、
そのぶん補修や仕上げもとても手間がかかります (汗)
今回はプレーナーで削った杉板コンクリートの補修です。
基本的な補修方法は「平面出し」+「色付け」なんですが、
この色付けがかなり手強いんです。。。
なぜなら年輪一本一本手書きしなくてはならず、
模様によっては1㎡進むのに半日以上かかる事もあります。
↓ 施工前
写真以外にもこんな感じの不具合が散見されます
・カチオン希釈液(3~5倍)をプライマー
・リペレジ #45 ライトグレー
・Cリペライニング
・Cリペカラー #4 イエロー
・トーンカラー 各色
上記の材料を使って、、、
施工中に左側パネルを設置され、分かり難いですが・・・
正面のジャンカ部分は見栄えが良くなりました。
続いて、右側のぐにゃりと凹んだ面(型枠が変形したところ)を面出し補修していきます。
凹みが大きな部分は
・チッピングによる目荒らし + アルプロンW-305(プライマー)
・ポリマーセメント系の断面修復材
を使って肉付けしていきます。
完全に硬化してからの平面研磨。 仕上げは先程と同じ材料を使います。
↓ 完了写真
右側のラインもだいたい真っ直ぐになりました。