杉板模様のコンクリート面補修 2019/11/15

杉板模様が付いたコンクリート面の仕上げ



杉板模様が付いたコンクリートといっても


その作り方から大きく2種類に分かれます。



ひとつは、板に特殊なブラシをあてて凹凸を出した板 (浮造りと呼ばれる板)


この浮造り型枠を使ってコンクリートを打設すると凹凸模様まで再現されるのが特徴です。



そしてもうひとつは「プレーナー」と言う機械で平面に削った板


この板を使うと年輪の色味だけが転写され、浮造りとはまた違った雰囲気がでます。



これらの型枠をつかうと高級感あるお洒落なコンクリートが出来上がります。


どちらの施工方法も大変手間暇がかかりますが、


そのぶん補修や仕上げもとても手間がかかります (汗)

 

 

今回はプレーナーで削った杉板コンクリートの補修です。


基本的な補修方法は「平面出し」+「色付け」なんですが、


この色付けがかなり手強いんです。。。


なぜなら年輪一本一本手書きしなくてはならず、


模様によっては1㎡進むのに半日以上かかる事もあります。




↓ 施工前


写真以外にもこんな感じの不具合が散見されます



杉板コンクリート 補修前

















大きいものから仕上げていきます。


杉板 ジャンカ










 


杉板 ジャンカ 施工前













カチオン希釈液(3~5倍)をプライマー

リペレジ #45 ライトグレー

Cリペライニング

Cリペカラー #4 イエロー

トーンカラー 各色


上記の材料を使って、、、


杉板 補修 施工途中












杉板 補修


















施工中に左側パネルを設置され、分かり難いですが・・・


正面のジャンカ部分は見栄えが良くなりました。


続いて、右側のぐにゃりと凹んだ面(型枠が変形したところ)を面出し補修していきます。



型枠変形部 杉板 補修
















杉板補修 施工中




















凹みが大きな部分は

チッピングによる目荒らし + アルプロンW-305(プライマー)

ポリマーセメント系の断面修復材

を使って肉付けしていきます。


完全に硬化してからの平面研磨。 仕上げは先程と同じ材料を使います。


↓ 完了写真

杉板 補修 完了

















右側のラインもだいたい真っ直ぐになりました。