コンクリート擁壁に出来た気泡
傾斜があるほど出やすいピンホール(気泡)
簡単に、きれいに処理できる方法をおさらいしたいと思います。
全体にポツポツ気泡が出ている状態です。
基本的な手順としては、
埋める ⇒ 削る ⇒ こする
だけでOKです。
ただし、工程にちょっとしたコツと条件があります。
「埋める」
材料の条件
・微粒子の補修材である (大きな骨材が入っていない方が良い)
・明るい色目の補修材である
・白華しにくい補修材である
コツ
・吸水調整を行う (補修材の水分が下地に吸われないように)
・気泡が多い場合、1つ1つ塗らずに全体的に塗ることで色が合いやすくなる
・硬化で材料が痩せるので、すこし盛り上げ気味に塗る
「削る」
・カッターの刃式のスクレーパーを使う
・材料が完全に固まる前に削りきる (逆に早すぎてもダメ)
・コンクリート面が見えるまで材料は完全に取り除く
「こする」
・耐水ペーパーの#600番を使用する
・材料が完全に硬化してから行う
・手のひら全体を使い、まんべんなく端から端までこする
これらの事を意識すれば、ほとんどの気泡処理はキレイに直るとおもいます。
■実際の手順 ()内は使用した材料名
① 吸水調整としてカチオン10倍以上希釈液(ロイヤルW21)を、施工面に塗布
※濃いと色が残るので注意!
② 補修材(リペレジ#45 ホワイト)をラバーボウル内で耳たぶ程度に柔らかく練る
③ 5mm厚の金コテで全体にまんべんなく塗り込む
④ 気泡部分は少し盛り上がり気味に材料を塗る
⑤ 塗った部分の色が変わり始めるタイミングを見ながら、スクレーパーで材料を削り落とす
⑥ 完全に硬化したら#600のペーパーでまんべんなく擦る
ほとんどの場合はこれで完了です。
しかし、今回はもう少し手を加えてみました。(既存の補修部分を合わすため)
⑦ 吹付け専用カラー(Cリペカラー #2 グレー)を全体に吹付 2回吹き
⑧ 模様付けパットにて全体的に模様入れ(トーンカラー 黒)
今回使用した材料で、当店で購入できるもの
------------------------------------------------------------------------
コンクリートの補修屋さんでは、打ち放しコンクリートの部分補修に使える道具や材料などを販売しております。
その他、誰にでもできる簡単なコンクリート補修方法なども公開中!
動画でもコンクリートに関する様々な補修方法など、現場で役立つ情報を発信中!